通算で50年実施され、今年で最後の開講となる臨海実習が7月1~4日、和歌山県白浜町で開催されました。
体育学部3、4年生33名が町内のクアハウス白浜に宿泊。4班に分かれ、初日は開講式と初歩の水泳、2日目と3日目は班ごとにライフセービングとダイビングを体験しました。最終日は伝統の遠泳を実施し、2017年から実習の主任を務めた川島康弘教授を参加した学生が胴上げし有終の美を飾りました。
臨海実習の前身である臨海水泳実習は大阪体育大学開学翌年の1966年、瀬戸内海の小豆島で開講しました。当時は、それほどプール施設が一般的ではなく、教員養成に力を入れている大学として学生の水泳を指導する能力を養い、自然の中で行う水泳活動と集団生活を通じて自然への興味や関心を高めることを目的として科目設置されました。2回目から2006年までは福井県高浜町で開講しました。
その後、カリキュラム改定により実施されない期間もありましたが、2017年、11年ぶりに臨海実習と科目名を変え、会場も和歌山県白浜町に変更して再スタートしました。川島教授は「再スタートの際、以前の臨海水泳実習の開講場所の高浜町では7月初めはまだ水温が低く授業に支障が出ると思った。より温暖な地域での開講を考えたところ立地、気候面から白浜町に決定した」と経緯を語ります。
臨海水泳実習の時代は2時間4?の遠泳がプログラムの中心でしたが、臨海実習ではライフセービングとスキューバダイビングを取り入れています。
ライフセービングは、プロのライフセーバーが指導し、本学のライフセービング部がサポート。参加者全員が昼の実技と夜の座学に臨み、ウォーターセーフティの資格を取得しました。スキューバダイビングはスキューバサービス施設「ミスオーシャン」のインストラクターの指導を受け、ダイビングを体験しスクーバダイバーの資格を取得しました。
最終日は伝統でもある遠泳が実施され、教員やレスキューボードに乗ったライフセービング部員が見守る中、2列の隊列を組んで互いに声をかけて励まし合いながら、全員が45分間を泳ぎ切りました。
臨海実習はスポーツ科学部のスタートに伴うカリキュラムの変更で終了となりますが、マリンスポーツキャンプ実習、アドベンチャーキャンプ実習、スノースポーツ実習が実施されます。
川島教授は、「かつて神﨑学長も副主任を務められたこともある伝統ある実習で、自分としては2017年から臨海実習で心機一転、再スタートすることができうれしかった。今回が最後と思うと色々な感情があり、寂しさもあるが、大きな事故もなくこれまで開講できて自分としてはやり切れた」と感慨深げに語っています。

ライフセービングを終えての記念撮影

スキューバダイビングの準備

準備完了、いざ練習へ

初めは浅瀬で練習

海中に潜るとこんな魚もいます!

伝統の遠泳、隊列を組んでゴールを目指します


無事に遠泳を終了、お疲れ様でした

閉講式での神﨑学長からの挨拶

参加学生に胴上げされる川島教授

長い間お疲れ様でした
BACK
社会貢献?附置施設
BACK