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2025.07.09

阪神大学野球連盟70周年記念台湾遠征は2勝2敗 本学?松平コーチ「ホスピタリティ、礼儀正しさに驚き」

 阪神大学野球連盟の連盟選抜チームが7月3~7日、連盟創立70周年事業として、台湾に遠征しました。チームは天理大学の三幣(みぬさ)寛志監督が率い、選手32人。地元の4大学と親善試合を行い、戦績は2勝2敗(降雨四回打ち切りを含む)でした。

日本?台湾両チームで記念撮影【阪神大学野球連盟提供】

 大阪体育大学からは4選手が出場し、松平一彦監督(48)はコーチとして参加しました。
 台湾は6チームによるプロ野球リーグが人気を集め、昨年のWBSCプレミア12で優勝するなど野球熱は極めて高い。松平コーチに連盟選抜チームの戦いぶりや台湾の大学チームとの交流などについて聞きました。

三塁コーチを務める松平一彦?大阪体育大学監督【阪神大学野球連盟提供】

――連盟選抜チームの戦績は
 4試合で2勝2敗。初日は台中市で国立台湾體育大學に8-0(降雨四回打ち切り)、2日目は台北市に移動し、開南大學に1-4、国立體育大學に12―1でダブルヘッダー、3日目は台北市で中国文化大學に3-4でした。
――連盟選抜チームの戦いぶりは
 選手32人は1部と2部から選抜され、全員が出場しました。投手もほぼ同じイニングを投げ、多くて4イニングぐらい。参加した選手にとっていい経験になったと思います。
――大阪体育大学の選手の戦いぶりは
 投手の高田純誠(体育3年、兵庫?報徳学園)は3試合目で先発して2回を1失点。最終戦は九回に抑えを務め、日本?台湾で唯一の球速150?を出して球場が沸きました。春季リーグは0勝と結果がでませんでしたが、リーグの他の選手ともいろいろな話をして、貴重なことを得られたのではないかと思います。
 平子真弘(外野手、体育4年、日本航空石川)は全試合に出場し、1番としていい場面でタイムリーを打ちました。齋藤智也(内野手、体育4年、岡山?玉野光南)は2試合で4番を打ち、3試合目で先制の3ラン。日本チーム唯一のホームランを放ちました。髙見凜太朗(内野手、体育4年、兵庫?社)はユーティリティープレーヤーとして、サード、セカンドを守り、全試合に出場しました。体大の選手は選抜チームの中でよく存在感を示してくれたと思います。

最終戦の九回に抑えで登板、日台唯一の150?をマークした高田純誠(体育3年、兵庫?報徳学園)【阪神大学野球連盟提供】

――台湾遠征を通じて感じたことは
 海外遠征は、10年前に創立60周年事業でオランダに遠征して以来です。特に感じたのは、台湾の方のホスピタリティの文化。各球場で親善大会の横断幕を掲出してもらったり、スコアボードに歓迎のメッセージが出たり、台湾のUNIVAS(大学スポーツ協会)のようなスポーツ組織の長官が来られたり。試合会場も初日の台中洲際棒球場と最終日の新莊棒球場はプロチームの本拠地で、素晴らしい球場でした。

2試合で4番を打った齋藤智也(内野手、体育4年、岡山?玉野光南)【阪神大学野球連盟提供】


第3戦で先制3ラン【阪神大学野球連盟提供】


チームのメンバーに祝福される【阪神大学野球連盟提供】

――台湾の大学チームの印象は
 特に、初戦の国立台湾體育大學は球場入りする時などの礼儀の正しさがとても素晴らしく、驚きました。また、初戦は雨天のため四回で打ち切りになったので、試合後に室内練習場で両チームの選手が3つのグループに分かれて、野球の話でも野球と関係ない話でもする交流の場を持ちました。私たちは台湾チームの学生コーチと話をする機会があり、走塁担当コーチが日本チームの走塁について熱心に質問していました。また、台湾の大学は6月が卒業式でチームに4年生がいなかったため、「次はもっといい時期にきてほしい」と話す指導者もいました。
――台湾の学生野球について
 大手企業が各大学の野球部のスポンサーになり、学生は野球をする分にはお金は一切かからないと聞きました。普通に、ユニホームや練習用のシャツにビールなどの企業名が掲出されていました。また、昨年のWBSCプレミア12で台湾が優勝した影響で、小学生の野球人口が増えているとも聞きました。高校野球は台湾全土で約200チームあり、日本の甲子園にあたる大会は全国中継もあって、人気が高いといいます。また、少子化の問題は台湾でも深刻で、出生率は1を切り、大学も統廃合が進んでいるそうです。今回対戦したチームの部員数は40~60人ぐらいでした。

全試合で出場した平子真弘(外野手、体育4年、日本航空石川)【阪神大学野球連盟提供】

――遠征で学生が得た収穫は
 海外で試合をする機会はそうないので、大きな経験になったと思います。また、台湾のチームや同じリーグの仲間との友情もはぐくめたのではないでしょうか。
 また、最後になりましたが、今回の遠征を企画?運営していただいた連盟関係者に深く感謝いたします。

<松平一彦(まつだいら?かずひこ)>
 兵庫?神港学園高校、大阪体育大学を経て、大阪?履正社高校に赴任。野球部長として甲子園大会に夏3回、春9回(コロナ禍による中止も含む)出場。2019年夏全国優勝。2021年、大阪体育大学に赴任し、24年から監督。大体大スポーツ局勤務。48歳。

髙見凜太朗(内野手、体育4年、兵庫?社)はユーティリティープレーヤーとしてサード、セカンドを守った【阪神大学野球連盟提供】

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